「お酒を沢山飲む人は将来薄毛になりやすい」
なんてことを耳にしたことはありませんか?
生活習慣の一つである飲酒ですが、アルコールを摂取することが薄毛の原因になるというのは本当なのでしょうか。
アルコールが人体に与える影響が、薄毛を引き起こす原因の1つになりうることは本当です。
ただし、酒好き=禿げる
というのはいささか度が過ぎた考え方で、飲酒が必ずしも薄毛を引き起こすわけではありません。
これまでも、薄毛とアルコールの因果関係については専門家による研究が行われてきましたが、明確な関係は解明されていません。
医学的に現段階では、アルコールがもたらす次の4つの要因が薄毛を促進する一要因になりうると考えられています。
アルコールは人の体内に入ると肝臓で分解されます。その際にアセトアルデヒドという有害物質が発生します。
適量のアルコールであれば、肝臓がアセトアルデヒドを無害な酢酸に分解できるのですが、適量を超えると分解しきれずに体内を循環してしまいます。
そして、体内を循環するアセトアルデヒドはジヒドロテストステロン(AGA男性型脱毛症の主な原因)を増加させ、薄毛の原因を作ってしまうのです。
睡眠を促すための「寝酒」という習慣がありますが、睡眠前の飲酒はむしろ睡眠の質を低下させるものです。アルコール分解時に発生する、有害物質アセトアルデヒドは睡眠にも悪影響を与えます。
睡眠の質が下がることによって、毛髪の成長に関わる成長ホルモンが正常に分泌されないようになれば、薄毛のリスクを高めてしまいます。
適量を超えた飲酒によって、肝臓がアルコールの分解に忙しくなってしまうと、タンパク質の合成が間に合わなくなります。髪の毛は主にタンパク質で構成されているため、タンパク質の合成がうまく行われなければ、毛髪の成長に悪影響を及ぼすことになります。
アミノ酸とビタミン類は健康な毛髪の育成には欠かせない栄養素なのですが、アルコールを体内で分解する際に、このアミノ酸とビタミン類が必要以上に多く消費されてしまいます。
その結果、毛髪の方にまで栄養素が行き届かない状態を招いてしまいます。
アルコールが薄毛の原因になりうるメカニズムはお分かりいただけたかと思います。
ただし、アルコールはあくまで、薄毛を促進する一要因であるだけで、お酒をやめることによって薄毛を予防できたり、薄毛を改善できるわけではありません。
飲酒する際、最も重要なことは“適量”を守るということです。
適量を楽しみながら、うまく飲酒をコントロールすることが大切です。
当院ではAGA・薄毛・抜け毛・髪のトータルケアを行っています。
初回診察・カウンセリングは無料で行っておりますので、薄毛治療に関する不安やお悩みなどお気軽にご相談ください。
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記事監修:横浜中央クリニック