男性の薄毛の原因として最も多いのがAGA(男性型脱毛症)です。次に多いのが円形脱毛症で、男性ホルモンの影響が原因であるAGAとは違って年齢・性別に関係なく発症します。
ご自身の薄毛の症状がAGA(男性型脱毛症)なのか、それとも円形脱毛症なのかの判断がつかずにクリニックへ相談にいらっしゃる患者様も少なくありません。
今回は、円形脱毛症の特徴を中心に、AGAとの症状の違いについて解説します。
円形脱毛症には以下のような特徴があります。
☑ 円形や楕円形の脱毛が部分的に起こる
☑ 脱毛症状がぼんやりとではなく、はっきりとしている
☑ 髪の毛だけでなく全身の毛に脱毛が見られる
☑ 性別・年齢関係なく起こる
☑ 進行が徐々にではなく、一気に進む
円形脱毛症は前触れなく症状が一気に進み、2~3日ほどで地肌が見えるまでに脱毛が起こります。そのため、本人が症状に気づかず、第三者からの指摘で気づくことも多いです。
また、一箇所だけでなく、複数個所で同時に起こることがあります。また、発症箇所が重なる脱毛が広範囲に及び目立つようになります。症状が進んでしまうと広範囲にまで及ぶこともあり、髪の毛のみならず、眉毛やまつ毛などの全身の毛に症状が起きることもあるますので、けして軽視できない脱毛症です。
円形脱毛症の発症の仕組みについてはっきりと判明されておらず、原因が明確ではありませんが、主に自己免疫疾患・アトピー素因・遺伝の3つが考えられています。
昔から、円形脱毛症はストレスが原因だとイメージされてきましたが、ストレスや疲労が直接の原因となっている根拠はなく、ストレスや疲労が自己免疫疾患の直接的な原因であることから、円形脱毛症の間接的要因になっていると考えられています。
円形脱毛症とAGAでは、発症年齢が異なります。
AGAは「男性型脱毛症」と呼ばれ、男性ホルモンが大きく影響することから、成人男性によく見られます。思春期以降に発症し、加齢に伴って発症リスクが高くなるのが特徴です。
いっぽう、円形脱毛症は老若男女問わず発症する可能性があります。実際の統計では円形脱毛症患者の約25%は15歳以下の子どもだと言われています。
円形脱毛症とAGAでは毛髪の抜け方や進行パターンが違います。
AGA(男性型脱毛症)の発症初期は気づかない程度の薄毛で、時間の経過と共に徐々におでこの生え際(M字型)あるいは頭頂部(O字型)から少しずつ毛が抜けていき、脱毛範囲が広がっていきます。
いっぽう、円形脱毛症は脱毛範囲と正常な髪の区切りがはっきり分かれており、脱毛症状も1~2日で一気に進みます。なので、ある日突然脱毛に気づいたという人も少なくありません。
知らない間に脱毛していたことに後に気付いて驚かれる方も多いかと思います。その脱毛が円形脱毛症なのかAGAなのか?1人で悩まずにまずは専門医に相談しましょう。いずれにしても症状がそれ以上進行しないよう、症状を見極め早めに治療に取り組むことが大切です。
当院ではAGA・薄毛・抜け毛・髪のトータルケアを行っています。
初回診察・カウンセリングは無料で行っておりますので、
薄毛治療に関する不安やお悩みなどお気軽にご相談ください。
ご予約はこちら
この記事の監修:横浜中央クリニック