「タバコを吸う人はハゲやすい」
喫煙の習慣が頭髪に悪影響を与えるという情報を耳にしたことはありませんか?
タバコは百害あって一利なしと言われるように、人の健康に著しく悪影響を与える習慣です。肺癌や心筋梗塞を誘発したり、体内の活性酸素を増加し身体の老化を進行させたりします。
そして、喫煙が薄毛や抜け毛、 AGAを誘発するという話も事実であり、医学的根拠が存在します。
今回は喫煙が頭皮や毛髪に与える影響について解説します。
タバコに含まれる有害物質の中で、特に薄毛や AGAと関係の深い物質は、血管収縮作用のある「ニコチン」と血中の酸素の運搬を阻害する作用のある「一酸化炭素」の2つです。
ニコチンは体内に吸い込まれると毛細血管を収縮させます。その結果、体内の血流が悪化し、身体の隅々にまで酸素や栄養が十分に行き渡らない状態を作ってしまいます。
一酸化炭素は、血中のヘモグロビンと結びついて体内に広がります。本来ヘモグロビンは、酸素と結びつき全身に酸素を運ぶ役割がありますが、一酸化炭素と結びついてしまうことで十分に酸素が運搬できず、酸素不足になってしまう状態(一酸化炭素中毒)が生じます。
このことは頭皮にも、多大な悪影響をもたらします。タバコに含まれるニコチンと一酸化炭素の作用によって血管が収縮し、全身に酸素と栄養が届きにくくなれば、当然毛髪の成長と脱毛をコントロールしている毛乳頭細胞にも酸素と栄養が届きにくくなってしまい、その結果、毛髪は正常な成長が困難になり、抜け毛や薄毛の症状が進行しやすい状態となってしまうのです。
喫煙には男性ホルモンの濃度を高くする作用があると言われています。特に問題なのは、 AGAによる脱毛の原因とも言える「ジヒドロテストステロン(DHT)」の濃度の上昇です。非喫煙者と比較すると14%も高い濃度であると指摘されています。
AGA(男性型脱毛症)の根本原因はこの脱毛ホルモンである「ジヒドロテストステロン(DHT)」にあると言われており、 DHTが過剰に増えることは AGAの発症や進行のリスクを高めることにつながります。
タバコを吸う人は肌が荒れやすいということを耳にしたことはありませんか。タバコを1本吸うと20mgのビタミンCが消費されるといいます。喫煙によってビタミン Cが大量に消費されてしまうことで、肌や頭皮、毛髪は栄養不足に陥ります。
喫煙が毛髪の成長や発育を妨げ、薄毛になりやすい環境を作ってしまうことは明白です。健康な頭皮環境を保つためには喫煙習慣をできるだけ早く無くすことが理想と言えるでしょう。
しかし、禁煙が極度のストレスになってしまっては本末転倒。ご自身のペースで無理なくストレスとうまく向き合いながら禁煙を行うということも重要です。
当院ではAGA・薄毛・抜け毛・髪のトータルケアを行っています。
初回診察・カウンセリングは無料で行っておりますので、薄毛治療に関する不安やお悩みなどお気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちらから→
記事監修:横浜中央クリニック