1月は専門家がテレビで「今年の花粉の量はすごい」と注意喚起を始める季節。その言葉に毎年不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
スギ花粉は1月下旬から飛び始め、ピークは2月半ばから4月まで、 その後も6月中旬まで飛び続け、 さらに秋から冬にかけても少量ですが飛散するため長い症状に苦しむ人もいます。
ヒノキはスギ花粉よりも飛散期間が短く、3月中旬から5月中旬までですが、4月に集中的に飛散します。
実は花粉症と薄毛・抜け毛は無関係ではありません。
今回は花粉症が頭皮と毛髪に与える影響について解説します。
花粉症を発症すると体内の余分な水分が停滞し、顔や足に「むくみ」を引き起こします。花粉症の典型的な症状のひとつである鼻水や涙は、余分な水分を体外に排出するためだと言われています。
実はこの花粉症による「むくみ」は頭皮にも起こり、頭皮の血流を悪化させます。
血流が滞ると毛髪を作り出す毛母細胞に十分な酸素や栄養が行き届かなくなり、健康な毛髪の育成を阻害することになるのです。
花粉症は花粉に対して身体がアレルギー反応を起こした状態です。身体が花粉を異物だと判断し、それを排除しようとする反応が起こりくしゃみ、咳、鼻水、涙が出るのです。
アレルギー反応はそれだけではなく身体に炎症を引き起こします。この炎症反応は髪の毛の毛根にある毛乳頭で起こることもあり、それによって毛乳頭の細胞がダメージを受け続ければ、毛髪が健康に育つ前に抜け落ちるという症状を引き起こすことになります。
また花粉のアレルギー反応による皮膚の炎症は「頭皮の痒み」を引き起こし、頭皮環境を悪化させ、薄毛や抜け毛を誘発することにもつながります。
一見、薄毛とは無関係のように思える花粉症ですが、場合によっては薄毛・抜け毛を促進する要因になる可能性があることをお伝えしました。
では、頭皮の健康のためにできる花粉症対策とはどんなことなのでしょうか?
原則は一般に行われている花粉症の対策と同じです。
・外出時はマスクやメガネで粘膜からの花粉の侵入を防ぐ
・帽子をかぶり頭皮を花粉から守る
・帰宅後はなるべく早く洗髪を済ませ、髪に付着した花粉を落とす
・頭皮の血流を促すための頭皮マッサージを行う
・花粉シーズンに入る少し前から計画的にアレルギー反応を抑えるための薬の服用
薄毛や抜け毛が気になっている方で、さらに花粉症の症状がある方はできる範囲で、このような対策を強化することをおすすめします。
また、AGA治療薬と花粉症の薬の併用に関してですが、原則問題はありません。
しかし「併用注意」といって飲み合わせに注意が必要なものもありますので、薬の併用に関しては必ず専門医に相談しましょう。
当院ではAGA・薄毛・抜け毛・髪のトータルケアを行っています。
初回診察・カウンセリングは無料で行っておりますので、薄毛治療に関する不安やお悩みなどお気軽にご相談ください。
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記事監修:横浜中央クリニック